住宅の経年劣化に伴い屋根や外壁の塗装をご検討中の方なら、施工手順の1つとして高圧洗浄があることも聞いたことがあるかもしれません。
実はこの高圧洗浄は、塗装前の非常に大切な手順なのです。
今回は、高圧洗浄の必要性や施工前に知っておいていただきたい注意点についてご紹介します。

□高圧洗浄は必要？

高圧洗浄は屋根の塗装の中でもかなり重要で、絶対には省略してはいけない作業です。
ホコリが付着した屋根に直接塗料を塗ると、間に余計なものが挟まっているためうまく密着せずすぐに剥がれてしまいます。
高圧洗浄の役割は、屋根に付着したホコリやコケなどの汚れを落とし、塗料をしっかり密着させる状態をつくることなのです。

屋根の汚れを落とすのに使用する高圧洗浄機は家庭用のものと違います。
家庭用の高圧洗浄は6～8Mpa(＝水圧の単位)ほどなのに対して、プロが使用する高圧洗浄は15Mpaほどの高水圧です。
このパワーを利用して、簡単には落とせない汚れを落としてから塗装を始めます。

屋根と塗料の間の無駄な汚れをなくして施工不良を防ぐためにも、高圧洗浄は非常に大切な工程なのです。

□高圧洗浄の前に知っておくべき注意点

この高圧洗浄には、施工前に知っておいていただきたい注意すべき点があります。

まずは騒音について。
高圧洗浄の施工中はとても大きい音が鳴りっぱなしになります。
水圧の高い高圧洗浄を使うので、家庭用のものとは音の大きさが比になりません。

そのため自分だけでなく、ご近所にも音が鳴るタイミングがあることを必ず周知しておきましょう。
同時に、水の飛散による汚れを防ぐため洗濯物を干すことを控えておいていただくよう、お願いしておくことも忘れてはいけません。

また、室内に水が侵入しないよう窓やドアはしっかり閉じておきます。
水圧によって窓が開くこともあるので、鍵まできちんと閉めておくことが大切です。

さらに費用のことも把握しておいてください。
高圧洗浄は水道から水を引っ張ってくるのではなく、専用のバケツに汲んだ水を使います。
そのため、別に水道代が1000~4000円ほどかかります。
契約時に見積書や直接の問い合わせで費用を確認しておきましょう。

□まとめ

屋根塗装の工程として、塗料を密着させる大切な役割を果たす高圧洗浄。
ホコリやコケなど経年劣化で積もり積もった汚れを吹き飛ばして、塗装を綺麗に仕上げるための状態をつくり出します。

ただし施工中は音が非常に大きいことや汚れが飛散しやすいことに注意して、ご近所にもあらかじめ理解を得ておきましょう。
窓やドアを閉めて水の侵入を防ぐこと、別途水道代がかかることなども覚えておいてください。

屋根の塗装をご検討中の方は、お気軽に当社までお問い合わせください。