外壁塗装に用いられる塗料は「アクリル塗料」・「ウレタン塗料」・「シリコン塗料」・「フッ素塗料」・「無機塗料」などさまざまなベース塗料が販売されていますが、その中でも一番人気なのがシリコン塗料です。

そんな人気のシリコン塗料にも長持ちする塗料、そうでもない塗料が存在します。今回はシリコン塗料の違いについて記載します。

1．シリコン塗料とは？

塗料の樹脂をシリコン樹脂を主成分とした塗料です。

アクリル塗料はアクリル樹脂を主成分としているという事です。

シリコン樹脂は紫外線への耐候性が他樹脂よりも高いことから高耐候な外壁塗料と言われてます。

 

2.シリコン塗料の種類

シリコン塗料にもいくつかの分類があります。

• メーカーの違い
• 水性シリコン塗料　1液型
• 油性シリコン塗料　1液型
• 水性シリコン塗料　2液型
• 油性シリコン塗料　2液型
• 樹脂の含有量の違い

メーカーの違い以外には、塗料を何で希釈するのか？または硬化剤や強化剤が必要か？などの違いがあり、2液型と呼ばれる塗料の方が高価で高耐候な塗料です。

 

3.シリコン塗料のグレード。塗料の闇

シリコン塗料・フッ素塗料など○○塗料の○○部分は主成分の樹脂を差すことが多いです。シリコン塗料と名前がついていても、中に入っているシリコンの含有量は様々です。

例えば、一斗缶（15㎏）あたり、シリコンが100gでもシリコン塗料と言えますし、3000ℊ（3Kg）でもシリコン塗料です。

もちろんシリコンの含有量が多いほうが、耐久性も高いですし、価格も高くなります。

よく「シリコン塗料なので長持ちしますよ！」などのセールストークをお聞きする事もあると思いますが、シリコン塗料もピンからキリまでありますので、シリコン塗料＝長持ちする　という訳ではありません！この辺りは注意が必要な部分です。

※シリコンが多ければいいという事ではありません。

 

4.長持ちするシリコンの選び方

少しでも長持ちするシリコン塗料が良い場合は、各カタログの耐候試験データを確認し、比較してみましょう。カタログに15年の期待耐久性など具体的な年数が記載してある場合もございます。

試験データを見方がわからない場合や相見積もり等でシリコン塗料で悩まれる場合で長持ちを望むなら迷わず2液型のシリコン塗料を選んで頂く方が無難です。

各塗料メーカーは2液型塗料の方が耐久性が高い塗料のラインナップも多く、価格も少し高くなります。

 

4.シリコン塗料の価格

シリコン塗料の価格帯

2500円～3500円/㎡　（1㎡を塗装する費用）

シリコン塗料で塗装する場合も外壁材・補修の有無・塗料のランクによりどうしても㎡単価に幅が発生してしまいます。

一般的な木造住宅でモルタル壁であれば

75万円～100万円が相場です。ここにコーキングが必要ならコーキング工事代が追加されるかたちです。

 

まとめ

いかがでしょうか？一言でシリコン塗料といっても様々な違いがあり、価格・機能面も様々です。耐候年数だけでなく、遮熱機能・防汚性など付加価値がついたシリコン塗料も発売されていますので、シリコン塗料だから大丈夫！ではなく、どんな塗料なのか？を吟味することをオススメします。

 

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