ベランダやバルコニーは洗濯を干したり、日常的に使用する場所です。外壁や屋根と同じようにベランダにも防水層があり、劣化がする場所なのです。

 

1．ベランダ・バルコニーの劣化とは？

1-1 ほとんどのお家がFRP防水　FRPとは？

近年の木造住宅のお家のほとんどがFRP防水という防水方法で施工されています。FRPとは簡単に言うと、強化プラスチックにガラス繊維を混ぜたものです。

身近な所ではお風呂のバスタブや自動車のバンパーや船なんかにも使用されています。

 

1-2 FRP防水のメリット

①軽量

FRPは3～5Kg/㎡ととても軽素材です。その為、木造住宅に用いられる事が多いのです。

②強度があり剝がれにくい

FRPは強化プラスチックなので強度があります。また、ベランダなど、人が日常的に歩行する部分でも耐摩耗性が強く剥がれにくい性質があります。

③施工が早い

FRPは施工が早いのも特徴です。施工が早いという事は、費用を抑える事にもつながります。

 

1-3　FRＰ防水のデメリット

①紫外線に弱い

FRPは強度はありますが、紫外線に弱い特徴があります。紫外線に弱いがゆえに表面に塗装をすることでFRPを守っているのです。

②FRPは硬い

FRPは強度を持たすために、強化プラスチックとガラス繊維で出来ています。その為、材質が硬く、捻じれや揺れ（地震）などに弱いです。広い大空間などは捻じれが大きくなりますので、あまりに広いベランダなどには向きません。

 

 

2.メンテナンス時期は？

一般的な住宅であれば7年を過ぎる頃から点検を行う事をオススメします！ベランダやバルコニーは南面に設置される事が多く、紫外線の影響が大きい場所と言えます。

また、住宅の雨漏り箇所ランキングでは1位外壁・2位屋根・3位ベランダと漏水する確率が高い部位です。

床面表面にひび割れが目立つようになった場合は出来るだけ早いメンテナンスをオススメします。

 

3.メンテナンス方法は？

①張り替え

張り替えの場合、既存FRPの撤去が必要なのか？にもよりますが費用は10万円～15万円が相場です。張り替えを要す場合は雨漏りがしている場合も多々ありますので、木下地のやり替えまで必要となると費用は非常に高額になります。

②トップコートの塗替え

FRP事態に問題がない場合は表面に塗装されているトップコートを再塗装します。新築の場合は10年前後で外壁塗装を行う事が多いですので、その際に一緒にメンテナンスすることをオススメします。

一般的な大きさのベランダで、外壁塗装などと同時であればと3～6万円ぐらいで施工が可能です。

 

4.FRPトップコートの施工方法

①洗浄

下地を綺麗に洗います。

②目荒らし・脱脂作業

表面に傷を入れて塗料が噛みこみやすくなるようにケレンを行います。その後、アセトンで表面の汚れや油分を除去します。

 

③プライマー塗装

プライマーとは、簡単に言うと塗料が密着するように塗る接着剤です。

 

④トップコートの施工

紫外線や傷からFRPを保護する塗料を塗布して完成です。

 

まとめ

かがやき工房ではベランダのFRP防水のメンテナンス頻度は7年前後での施工を推奨しています。

あまりにメンテナンス頻度が長くなると、FRP事態をやり直す必要があり、施工費用も高額になってしまいます。

定期的にベランダの床面を確認してもらい、ひび割れなどが見受けられたら必ず、専門業者に見てもらいましょう。

また、ベランダが汚れていると劣化症状に気づけない事も多いので、定期的に掃除や洗浄を行い、状況確認をしてください。

 

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